プレ アジア大会について③(報告)

各  位

一般社団法人日本ボクシング連盟
会 長   山 根  明

プレ アジア大会について③(報告)

 標記のことについて,試合組合せ及び試合結果,戦評を樋山監督及び高見コーチ,梅下コーチ,本コーチ,小山田コーチ,竹田コーチよりいただきましたので,ご報告させていただきます。


1 派遣期間  平成30年2月9日(金)~2月19日(月)
  試合期間  平成30年2月10日(土)~2日18日(日)

2 試合国名  ジャカルタ(インドネシア)

3 試合結果(14日)
階級氏名試合結果対戦相手(国)
LF級坪井 智也WP
2-3
KALI MARIO BLASIUS(インドネシア)
F 級馬場 龍成WP
2-3
SHAIKH  SALMAN ANVAR(インド)
B 級田中 亮明WP
3-2
MORENO RYAN BOY(フィリピン)
L 級木村 蓮太朗RSC
1R
KAUSHIK MANISH(インドネシア)
W 級金城 大明WP
2-3
SIMANGUNSONG GRACE SAVON(インドネシア)
M 級森脇 唯人WP
5-0
KUTTIYA PATHOMSAK(タイ)
  ※田中選手は2R 目の上をカットしたことによる,試合中断。

4 試合戦評(14日)
階級氏名試合結果対戦相手
LF級坪井 智也WP
2-3
KALI MARIO BLASIUS(インドネシア)
1R
 相手は長身サウスポースタイル。坪井は開始から積極的に攻撃を仕掛け先手を取る。しかし、相手は下がりながら時折左ストレートを放ち対抗する。接近戦では相手がホールドを繰り返すが、なぜかレフリーは坪井にホールドの注意を与える。中々思うようにパンチをヒットできない坪井だが、積極的にプレスをかけ手数を出す。しかし、ラウンド終盤に軽い相手の左ストレートを被弾してしまい印象が悪い。相手のラウンドか。

2R
 坪井は開始から1Rより更にプレスを強め攻撃を仕掛ける。相手も疲れが見えロープに詰まり坪井の連打がヒットする。相手は何とか苦しい状況を打開しようとし、ホールドを繰り返すが、レフリーは相変わらず相手にホールドの注意を与えず坪井へホールドの注意を与える。しかし、怯まず攻め続ける中ラウンド終了。坪井のラウンドか。

3R
 坪井は勝負のラウンドと認識し2R同様に積極的に攻撃する。プレスを強めロープに詰めながら連打をヒット。相手も苦し紛れに放つ左ストレートで対抗する。坪井は接近戦では攻めあぐね決定打をヒットする事ができない。しかし、ラウンド終盤、梅下コーチの的確なアドバイスにより下がりながらの左フックをヒットし印象付ける。その後も坪井は最後まで攻め続け、坪井優位な中、試合終了。
しかし、結果は以外にもスプリットデシジョン2-3のWP負け。惜しくも決勝進出を逃し、非常に悔しい敗戦となった。この悔しい経験を今後に生かし、更に飛躍することを大いに期待したい。

戦評:小山田

階級氏名試合結果対戦相手
F 級馬場 龍成WP
2-3
SHAIKH  SALMAN ANVAR(インド)
1R
 オーソドックススタイルのインド選手に対して、ボディーからの攻撃で先手を取る、左ストレートも良くヒットし、右ストレートも当て、馬場優勢。

2R
 相手も果敢に、攻撃態勢で、左右の大振りパンチが目立ち、時折、相手の打ち終わりに、左ストレートをヒットさせていたが、クリンチもお互い多く、そこでの対応が、上手く出来なかった、しかしこのラウンドも馬場優勢。

 3Rお互い、勝負と見て、出て来る、相手も右ストレート、左フックの返しを力強く打ち込んで来る、貰いはしていないが、馬場が下がる場面が多く、僅かに相手優勢か、30ー27のフルマーク、2人が馬場、29ー28の3人がインド選手で2ー3のWP負け。

戦評:高見

階級氏名試合結果対戦相手
B 級田中 亮明WP
2-3
MORENO RYAN BOY(フィリピン)
1R
 相手はオーソドックス。田中はサウスポースタイルから早いワンツーストレートを放ち先手を取る。その後も左ボディストレート、左ボディアッパーをヒットする。相手はなす術なくロープに下がる場面が増え、田中の攻撃を回避しようとホールドや頭が低くくなるがレフリーの注意がない。完全に田中が試合を支配しラウンド終了。田中のラウンド。

2R
 相手は田中の攻撃に合わせパンチを強振しながら頭から突っ込んで来る。中々レフリーの注意が入らない。田中は冷静に対処しながら打ち負けずに左ストレート、左フックをヒットする。しかし、中盤に差し掛かったところで相手の頭が田中の顎に当たり足元がふらつく。しかし、怯む事なく対応しワンツーストレート、左フックをヒットし相手をぐらつかせる。一進一退が続く中、またも相手がなりふり構わず頭から突っ込んで来た際、頭が田中の右目まぶたに当たりカット。ドクターチェックが入る。相手も額を少しカットしドクターチェック。田中の傷が大きく流血が多いように見えたが、ボックス。
 その後、数度打ち合いの後、また相手の頭が当たり田中2度目のドクターチェック。ストップとなり、オンポイント決着となった。
 2R目も田中のラウンドだと日本チーム誰もが勝利を確信していたが20-18、18-19、18-19、20-18、19-19○のスプリットデシジョン2-3で敗れた。
 不運なバッティングによる試合終了となり、勝てる試合だっただけに非常に悔やまれる結果となった。この経験、悔しさを忘れずに今後に生かしてもらいたい。

戦評:小山田

階級氏名試合結果対戦相手
L 級木村 蓮太朗RSC
1R
KAUSHIK MANISH(インドネシア)
1R
開始早々木村はスピードのあるリードパンチからコンビネーションにつないでプレスを掛けロープ側に詰め出す。一進一退の感じになりかけた所で木村の左ボディブローが炸裂 相手はそのまましゃがみこみダウン。
 カウント8で立ち上がり試合再開。木村は焦らずパンチを上下に散らし 左ストレートが顔面にヒット。そこで相手のガードが上に上がった所にまたもや左ボディブローが炸裂。立ち上がろうとはするがすでに戦意喪失

木村蓮太朗の1R RSC勝ち

戦評:竹田

階級氏名試合結果対戦相手
W級金城 大明WP
2-3
SIMANGUNSONG GRACE SAVON(インドネシア)
1ラウンド目
 長身でオーソドックスタイルの相手に対し、サウスポーの金城は自分のペースで仕掛けにいく。序盤こそ相手の懐に入る際、右の攻撃に手こずったが、そのうちに金城のペースになる。しかし、終盤、単調な攻撃を続ける金城に、苦し紛れの右の攻撃を受け、ヒット数で優るも印象が悪い。どっちについても仕方ない内容でゴング。

2ラウンド目
 相手の右の攻撃とフェイントで右を引き出して反撃するよう指示し送り出す。その性もあってか相手の右の攻撃が空を切る機会が多くなった。度々、ローブ際に追い込み、上下の攻撃で何度となく、相手の顎が上がった。完全に金城が支配したラウンド。

3ラウンド目
 同様の展開でスタート。スタミナに全く問題無い金城は、スタミナが落ちた相手にしつこく攻撃。完勝と思った内容もスピリットセッションで相手に軍配。審判の質の低さに遺憾。

戦評:本

階級氏名試合結果対戦相手
M 級森脇 唯人WP
5-0
KUTTIYA PATHOMSAK(タイ)
1ラウンド目
 長身の森脇に対して、相手は身長は低いがガッチリとした体型でオーソドックススタイルから前へ前へ出てくるタイプである。開始早々、森脇の左ストレートに対して、相手は右ストレートあるいは左フックで強引に出てくる。しかし、森脇は冷静に左ストレートを中心に右アッパー、そして、右ストレートで応戦する。ラウンド終盤に見せた接近しての左ボディーアッパーは非常に有効であった。相手の前進に対して左右に動き応戦する内容でラウンドが終了。両者互角。

2ラウンド目
 相手は1ラウンド目同様に、前に出て左右ストレート、左フックを強打してくる。森脇は落ち着いて、的確な左ストレート、左右のボディーアッパー、さらに相手の足が止まった瞬間に放つ右ストレートあるいは接近しての右フックは有効で目を見張るものがあった。相手の強気の攻めにロープを背にする場面も見られたが、森脇は冷静に左右に回り込み相手の追撃を許さない。森脇はラウンドを完全に支配し、有効打を上下に打ち分け続け、明確なポイントを奪った。

3ラウンド目
 お互い最後のラウンドが勝負と、両者は気持ちを全面に出して打ち合う。相手は森脇をロープ、コーナーに詰めて連打を打ち込もうとする。しかし、森脇は左ストレートを常に忘れることなく、右ストレート、左ボディーアッパーに繋げる。また、接近戦においても、相手に臆することなく右ショートストレート、さらには右ショートフックで相手の顎を捉える。
 最後まで森脇の的確なパンチが相手の顔面、ボディーを捉え相手にボクシングをさせない。加えて、3ラウンドを前後、左右に動き相手に的を絞らせない体力と精神力は相手を完全に圧倒していた。ゴングが鳴るまで森脇は自分のボクシングに徹してラウンドを支配した。

 判定は5人が29-28のunanimous decisionで森脇は決勝進出を決めた。
 国際大会への出場が初とは思えないリング度胸、さらには苦しい場面でチーフセコンドの樋山監督のアドバイスを冷静に理解し、戦術を組み立てる森脇のボクシングスタイルは、国内外の合宿、そして、国際大会を経験することで、更に磨きがかかり、アジアのみならず、世界に通用する選手になると考えられる。
以上
戦評:梅下


5 試合組合せ (決勝)
階級氏名対戦相手
L 級木村 蓮太朗KAUSHIK MANISH(インド)15日
M 級森脇 唯人KAN CHIA-WEI(台湾)15日

以 上

文責 佐藤征治(事 務 局 長)
内海祥子(副事務局長)
及川雄太(事務局担当)

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