アジアユース選手権大会について③(報告)

各  位

一般社団法人日本ボクシング連盟
終身会長   山  根    明

アジアユース選手権大会について③(報告)

 標記のことにつきまして,下記のとおり,試合結果及び試合組合せをご報告いたします。


1 期 間: 平成26年1月24日(木)~1月31日(金)

2 場 所: タイ・バンコク

3 派遣選手団: 派遣選手団一覧

4 試合結果
階級氏 名試合結果対戦相手(国名)
LF郡司 勇也×0-3Thani Narinram(タイ)
森坂  嵐×1-2Byungik An(韓国)
保坂  剛2-1×Somchay Wongsuwan(タイ) 
LW鈴木 稔弘2-1×Prayag Chauhan(ASB)
梅村  錬×0-3Nel Kamal Singh(ASB)

L級 保坂選手及びLW級 鈴木選手は銅メダル以上の獲得が決定いたしました。


5 試合組合せ
階級氏 名対戦相手(国名)試合日
保坂  剛Ablaikhan Zhussupov(カザフスタン)29日
LW鈴木 稔弘 Makhmud Gaipov(ウズベキスタン)29日

6 試合内容報告
《LF級 郡司 vs Thani narinram(THA) サウスポー 》
ポイント負 29-28,29-27,30-26
1R しずかな立ち上がり。ガードから様子を見る郡司に対しロングレンジからワンツー、左ボディストレートをのばすTHA選手。思いのほか遠くから踏み込んでくる相手に対し完全に後手に回る。左右のコンパクトなパンチで距離をつめようと前進するも、右フックを引っ掛けられ、体を入れ替えられる。つめきれないまま1R終了。

2R 1ラウンド同様見合う展開が続くが、遠い間合いからのパンチに距離を潰せない。右ストレートで入っていくが、THA選手も左ボディアッパーで迎え打つ。負けじと前進を続けるが、入り際にパンチをあわせてクインチで逃れる展開。郡司も中盤に右ボディから相手の動きをにぶらせるが、離れ際にノーモーションの左ストレートが浅くではあるが何度か郡司をとらえる。ゴング終了間際に郡司の右ショートストレートがあたり顎があがる。

3R 序盤ようやく距離をつめてきた郡司の左右のショートストレートが捕らえ始める、あきらかに運動量の落ちたTHA選手をロープに追い詰め上下へのコンビネーションを打つが、ホールドぎりぎりのところで距離を潰される。追う郡司、頭を左右に振り右ストレートのダブルでコーナーに追い詰める。THA選手も郡司の入り際にボディアッパーをあわせ打ち合う。なおも前進し手を出し続ける郡司だったが時すでに遅かった。

初戦勝利からの連勝とはならなかったが、序盤一方的な展開から、最後は追い詰めた郡司の戦いに成長が見えた。今後に期待したい。
今大会を見ると、序盤にパワーで攻めて、後半の失速をうまくごまかしながら戦い、逃げ切るという形が見えた。序盤をどう乗り切るかが今後の日本選手の課題となるであろう。

《B級 森坂vsByngik an(KOR) オーソドックス》
ポイント負 29-28,29-28,28-29
1R 身長、リーチに勝るKOR選手、独特の跳ねるステップからスピードに乗ったストレートを繰り出す。森坂も負けじとプレスをかけどちらも打ち終わりを狙う展開。右アッパーのフェイントからいきなりの右ストレートは、力こそ無いが森坂の打ち気をそらす。終盤に森坂の右カウンターで後退するKOR選手。一進一退の攻防が続く。

2R このラウンドもKOR選手のフットワークに森坂がプレスを掛け合わせるという展開が続く。左ストレートを下に見せて、右のオーバーハンド気味のパンチを繰り出す森坂だったが、長身選手がゆえ肩付近に当たってしまう。プレッシャーをかけ続ける森坂だが相手の足は止まらない。KOR選手がコーナーにてチョップ気味の右ストレートをヒットさせるが森坂も引かず。互いに距離の探りあいは続く。

3R 出だし左フックから右スト、左フックとヒットさせる森坂だが、3Rになっても足の止まらない相手にやりずらい展開が続く。森坂ワンツーをはずして右ストレートがヒットするが返しの左フックが大振りになってしまう。最後までプレスをかけるが変則的な相手選手に有効的なダメージを負わせることができないまま試合終了。

ヒット数では森坂が上のように思えたが判定はKOR。とにかく最後まで動き続け森坂の打ち気をそらした。非常に微妙な判定だったが、この経験を生かしてくれることに期待したい。


《L級 保坂vsSomchay wongsuwan(THA) オーソドックス》
ポイント勝 29-28,29-28,28-29》
1R 立ち上がり鋭いリードから左ショートストレートを上下にヒットさせペースを掴む。スピードに乗った上下でうまくサイドに回りこみ細かい連打を入れる。THA選手も思い切った右ストレートから左フックで応戦。接近戦での打ち合いが続くが、相手の右をはずしての左ショートがしっかりと捕らえる。

2R 序盤は重心を落としガードを固めてくる相手に対して森坂が中間距離から迎え撃つ展開。下がり際に右ストレートを受けるが負けじと打ち返す。左アッパーが効果的に入り際にヒットした。THA選手も地元の応援をうけ力強い連打で攻め込み至近距離からの激しい打ち合いとなった。

3R THA選手が前進してくるがサイドステップから左ストレート右フックで応戦。それでも接近戦に持ち込む相手の右ショートストレートを被弾するが、ひるむことなく上下にショート連打。パワーある相手にもひるむことなく接近戦を挑む保坂。後半疲れも見えたが細かい連打で主導権を与えない。パンチの力強さか的確性か、判定は2-1で保坂がものにした。

連敗の流れを断ち切った。パワーある相手にも逃げることなく真っ向勝負をしかけた保坂の気持ちの強さが勝利へつながった。地元選手に勝ち、このまま勢いにのっていきたいところだ。銅メダル以上が確定した。

《LW級 鈴木vsPrayag chauhan(インド) サウスポー》
ポイント勝 29-28,29-28,27-30
1R 長身サウスポーから繰り出される左右ストレートからボディアッパーで攻めたてるインド選手だが鈴木のガードも固くクリーンヒットはない。相手パンチに合わせ下から上へ返すが緊張からの固さもあり距離が遠くヒットには至らない。焦る鈴木が頭を押さえヘッドプッシュやホールドからの投げなどレフリーから警告をうける。

2R 序盤1ラウンド同様にインド選手の左ボディアッパーから上への6連打など手数で上回る。しかし鈴木もしっかりとブロックして距離をつぶしていく。徐々に相手が嫌がりだしたところへボディアッパーを突き刺す。そこからさらにプレッシャーを強め、相手のパンチをしっかりとブロッキングしパンチを繰り出すが、まだ浅く有効的なクリーンヒットはない。左ストレートが流れ、体をあずけもみあいになるが、ここからインド選手のパンチが流れはじめた。終盤大振りになったところに鈴木のショートのパンチが入る。

3R 徐々に相手のパンチが見えてきたのか、スウェーしてからのショートパンチが冴えだす。相手の左ストレートに右をかぶせ細かい連打につなげていく。中盤いやな流れを変えたいインド選手に2発左ボディが入り動きが遅くなる。嫌がり体をあずけて必死にパンチを繰り出すが、距離を見極めた鈴木の右、左、右が捕らえる。

前の試合で日本チーム保坂が作った良い流れに乗れた。ブロックがもう少し長かったら逆の判定がでていてもおかしくない内容だっただけに、今後は早めに距離感をつかみ、積極的に攻めればメダルの色もかえられるのではないであろうか。銅メダル以上が確定した。

《M級 梅村vsNeel kamal singh(インド) オーソドックス》
ポイント負 30-26,30-27,30-26
1R 開始と同時に前進し打ち合う両者。リーチに勝るインド選手の不意にもらった浅い右ストレートでカウントが入る。ダメージはない梅村が再び前進し、互いに左フックから右ストレートの打ち合い。ここでも若干バランスを崩した梅村に2度目のカウントが入る。打ち合いの中で左フックがカウンターで入りインド選手が後退。ワンツーのタイミングが左を出した直後に右がショートでくるのでやりずらそう。しかし終盤梅村のボディが入りインド選手が後退する。

2R 再び足を止めての打ち合い。梅村左フックがヒット、すかさず左右のボディブローが有効。ワンツーフックの打ち合いで腕が交差する。離れ際にインド選手の細かいパンチが梅村を捕らえる。ワンツーからボディがまともに入り苦しいインド選手だが、前進を続ける梅村のサイドへまわりこみパンチを狙う。

3R パワーでは梅村だが、要所の離れ際に細かい左右のストレートで梅村を後退させる。またも足をとめての打ち合い、ワンツー、左フックと立て続けにヒットさせるが、バックステップ時にまっすぐ下がってしまうため、そこをチャンスと細かいストレートで梅村を追い立てる。梅村はあきらかに疲労が見えるインド選手をロープにつめ、ボディからフックをヒットさせるが、負けじと手数で応戦するインド選手。ダウンを挽回した梅村だったが、最後まで捕らえ切れずに終了のゴングがなった。

1Rに二度ダウンをとられ焦ってしまったように思える。課題としては前進が単調となってしまったことが残念であるが。しかしパワーと打ち負けない心を持っている梅村。まだ一年生にして国際大会を 二度経験していることを考えると、これからの成長を期待せざるおえない。今後の活躍を願う。


報告者 監  督 高見 公明
コーチ 関口   孝


以  上

文責 梅下新介

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

JBAF

Author:JBAF
日本ボクシング連盟公式ブログです。
各種お知らせ,ご連絡等を掲載しております。

日本連盟HP
http://jabf-kizuna.com/

最新記事
カテゴリ
リンク
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR