アジアオセアニアオリンピック予選の戦評について(報告)

各  位

一般社団法人日本ボクシング連盟
会 長   山 根  明

アジアオセアニアオリンピック予選の戦評について(報告)

 標記のことについて,下記のとおり,試合内容について,派遣役員より,ご報告をいただきましたので,ご紹介いたします。


1 試合期間  平成27年3月25日~4月2日

2 試合国名  遷安市(中国)

3 試合戦評

3月25日 戦評
階級氏名試合結果対戦相手
LF級柏﨑 刀翔3-0KIM Un Song(北朝鮮)
1ラウンド
軽快なフットワークから左ジャブ、左フックで相手をコントロール。近い距離でも速いコンビネーションをヒットさせラウンドを優位に進める。

2ラウンド
柏崎は2Rに入りプレスを強め、上下の攻撃、左フックを中心に有効打を奪う。途中相手の反則でバランスを崩してしまう場面があったが、しっかりと立て直し手数で押し切る。

3ラウンド
柏崎はラウンド序盤にもう一度左ジャブでリズムを作り、的確にダメージを与えていく。相手も気持ちで前に出てくるが柏崎も下がることなく最後まで攻め続け試合終了。
スコアは29-28.29-28.30-27の3-0で勝利した。


3月26日 戦評
階級氏名試合結果対戦相手
F 級田中 亮明3-0BINMOHDNORMuhammadAzuwan(マレーシア)
1ラウンド
サウスポーの田中は序盤右ストレートを中心にプレッシャーをかけ、ワンツーストレート、右フックでしっかりと有効打を奪う。

2ラウンド
田中は1R同様右ストレートで相手を下がらせ、右ボディーブロー、右フックのカウンターで相手を効かせ全く寄せつけない。何度かカウントが入るかと思われる場面がある程であった。

3ラウンド
田中は1、2R同様に右ストレート、ワンツーストレート、右フックをヒットし、ペースは落ちることなく終始圧倒し、30-27の3-0で勝利。



階級氏名試合結果対戦相手
M 級高橋   諒2-1KAN Chia-Wei(台湾)
1ラウンド
左ジャブを突きながら出入りでプレッシャーを与える。単発ではあるが有効打を奪う。

2ラウンド
1R同様左ジャブの出入りでプレッシャーをかけ、ロープに詰めたところに強烈な左ボディーブローを効かせる。相手の動きが止まる。

3ラウンド
高橋は本来のパワフルなボクシングに切り替え、左右のボディー、フックで圧倒。高橋が一方的に攻め込むワンサイドの試合となった。
スコアは30-27.30-27.28-29の2-1の勝利となった。


3月27日 戦評
階級氏名試合結果対戦相手
L 級成松 大介3-0KAMCHYBEKOV Bek(キルギス)
1ラウンド
サウスポー同士の立ち上がり、成松がジャブの差し合いで早くも優位に立つ。ジャブだけでなく前の手のボディーもクリーンヒット。中盤以降は左ストレートもクリーンヒットして完全に成松のペースのままゴング10-9で成松のラウンド

2ラウンド
このラウンドも早々から成松のペース時折、相手も苦し紛れに反撃するがローブローなどの反則打も見られる。
中盤、成松の打撃により相手が鼻血を出し、ドクターチェックされる場面も…
終盤、ほぼ一方的な展開のままゴング10-9或いは10-8で成松のラウンド。

3ラウンド
開始から終始、成松が完璧に相手をコントロール。自分だけがパンチをヒットして、相手のヒットを許さない。時には動き、時にはプレッシャーをかけながら最後の最後まで成松のペース。完璧に10-9で成松
結果
30-27
30-27
30-26
3-0で成松の勝利
オリンピック出場権獲得に向けて最高のスタートを切った。



階級氏名試合結果対戦相手
W 級佐藤 龍士2R DQNABAH Hzam(カタール)
1ラウンド
佐藤は、ガードを固めジャブを出しながらプレスをかける。相手はサークルしながら左右フックを強振してくる。ラウンド中盤から佐藤のジャブ、左ボディアッパーがヒットする。相手は頭を下げ、再三注意を受ける。ラウンド終盤に減点。佐藤のラウンド。

2ラウンド
佐藤は更にプレスを強めジャブ、左ボディアッパーをヒットする。相変わらず相手は頭を下げ、注意を受ける。2回目の減点。佐藤が攻め続ける中、ローヘッドによる3回目の減点により試合終了。失格勝ち。



階級氏名試合結果対戦相手
M 高橋 諒0-3ALIMKHANULY Zhanibek(カザフスタン)
1ラウンド
高橋は、距離を取る相手にワンツーを中心にどんどん前に出ていく。相手は華麗なボディーワークで高橋の攻撃を回避し、ヒットを許さない。KAZ優勢。

2ラウンド
高橋はスタイルを崩さず手数で前に出続ける。中盤から相手が止まりだし、接近戦で強烈な左ボディーブローを効かせる。高橋のヒットが増えてきたが、ややKAZ優勢か。

3ラウンド
高橋は変わらず前に出続ける。相手はなんとか距離を取ろうするが、高橋の手数に足が止まってしまう。完全に高橋ペースになったラスト20秒で相手の距離で撃ち合ってしまう。高橋のガードが下がったところに左フックをもらってしまいダウンを奪われた後にゴングが鳴る。
スコアは30-27.30-26.30-25の3-0で敗退。



階級氏名試合結果対戦相手
女子F級和田まどか0-3REN Cancan(中国)
1ラウンド
和田は先に一気に奇襲攻撃を仕掛け、立て続けに連打を放つ。相手は和田の奇襲攻撃に対処できず、下がる一方になり和田のラウンドか。


2ラウンド
和田は1R同様手数で前に出ると相手はホールド、投げるなど反則行為に出始め和田のリズムが狂わされくる。

3ラウンド
少し和田に疲れが見えてきたが、気持ちで前に出る。相手は上手く距離を取り和田をコントロールし始める。ラウンド終盤相手の前の手が軽く当たっただけでカウントを取られてしまう。
4ラウンド
和田は最後まで諦めない気持ちで前に出るが、相手に上手く合わされてしまい試合終了。スコアは
36-40.36-40.35-40の3-0で敗退。和田は地元の歓声にも負けない、ファイトは溢れるプレーで、素晴らしい試合をおこなった。



階級氏名試合結果対戦相手
女子L級釘宮 智子0-2DEVI Laishram Sarita(インド)
1ラウンド
開始早々から白熱の展開。釘宮がスピードでコントロールしようとするが、相手もパワフルなストレートを時折クリーンヒット、互角の展開だが、相手のストレートの見映えが良かった為、相手のラウンドか。

2ラウンド
2ラウンドに入り、釘宮のスピードが相手を上回り始める。中間距離からのワンツーや左のボディーアッパーが何度もクリーンヒット。しかし、釘宮が討ち終わりにカウンターを貰ってしまうのが勿体ないペース自体は釘宮にあるのだが、相手のパンチの見映えが良く、このラウンドも相手のラウンドか…

3ラウンド
2ラウンド同様の展開だが前に出てプレッシャーをかけている分、釘宮のペースに見える。終盤にワンツーもクリーンヒットして釘宮のラウンドか。
最終ラウンド
最終ラウンドに入り、相手に疲れが見え始める中、釘宮のワンツーやフックストレートがクリーンヒット󾬄釘宮のラウンド。
互角の内容だが終盤盛り返した分、釘宮の勝ちではないであろうかと思われたが
結果は
36-40が2者
38-38が1者
の0-2の判定負け

残念ではあるが技術では相手を上回りながらも…序盤の流れを相手に譲り渡してしまったことが敗因であったように感じる。


3月28日 戦評
階級氏名試合結果対戦相手
LF 級柏崎 刀翔0-3LADON Rogen(フィリピン)
TBD



階級氏名試合結果対戦相手
F 級田中 亮明3-0BIDHURI Gaurav(インド)
1ラウンド
序盤、相手は一気に手数で仕掛けてくるが、田中はしっかりと見切りワンツーストレートで反撃に出る。ラウンド終盤、見栄えの良い左ストレートボディーを決め、田中優勢。

2ラウンド
田中は更に攻撃の幅を広げ、左ボディー、右フック、左カウンターを次々と決め完全に田中ペース。

3ラウンド
相手は挽回を試みプレッシャーをかけてくるが、田中は入り際に左カウンターを決め寄せつけない。田中は最後まで強打を浴びせ、30-27の3-0で勝利。



階級氏名試合結果対戦相手
B 級森坂 嵐1R TKOALSADID Saab(アラブ首長国連邦)
TBD



階級氏名試合結果対戦相手
LW級沖島 輝0-3BAATARSUKH Chinzorig(モンゴル)
1ラウンド
沖島は開始早々にワンツーを中心にどんどんプレッシャーをかけていくが、懐の深い相手にあと一歩届かない。

2ラウンド
更にプレスを強め手数で前に出るが打ち終わりにサイドに回られ反撃をもらってしまう。モンゴル優勢。

3ラウンド
途中左フックなど単発で当たりだし、相手をロープまで詰めるもののクリンチ、前の手フックで逃げられてしまう。最後まで捕まえることが出来ず30-27の3-0で敗退。



階級氏名試合結果対戦相手
W 級佐藤 龍士0-3GIYASOV Shakhram(ウズベキスタン)
TBD



3月29日 戦評
階級氏名試合結果対戦相手
F 級田中 亮明0-3ZOIROV Shakhobidin(ウズベキスタン)
1ラウンド
田中は序盤から思いきったワンツーでプレッシャーをかけていく。ラウンド終盤、両者スピーディーな駆け引きから相手の前の手を軽くもらっただけでカウントを獲られてしまう。全く理解できないダウンにリズムを狂わされる。

2ラウンド
挽回を試み前の手を突き、積極的な攻撃を仕掛け相手を追い込んでいく。田中は単発での有効打をヒットさせるが、相手の苦し紛れに放つスラッピングブローをもらってしまう。スラッピングブローに注意が無い。五分のラウンドか。

3ラウンド
相手に疲れが見えてきたのに対し、田中の勢いは更に増し、ワンツーストレート、右フックで有効打を奪う。ラウンド終盤にも左ストレートを再三ヒットさせ試合終了。田中優勢。スコアは30-27の3-0で敗退。正確な有効打は田中が勝ったが、相手のスラッピングブローに注意がなく、有効打として評価されていたのか。非常に悔しい試合となった。




階級氏名試合結果対戦相手
B 級森坂 嵐1-2THAPA Shiva(インド)
1ラウンド
序盤から森坂は思いきったワンツーを相手のガード越しに打ち込み、右ボディーで有効打を奪う。相手は森坂の力強い攻撃に受身になってしまい、完全に森坂ペースでラウンドを運ぶ。

2ラウンド
相手は挽回すべく、スピーディーな攻撃に切り替えてくるのに対し、森坂は力強いワンツーで応戦。駆け引きから先に仕掛けてくるインドがやや優勢か。

3ラウンド
このラウンドが勝負となり、両者五分の激しい撃ち合いが続く。終盤、森坂はワンツーフックを連打したところで試合終了。スコアは30-27.29-28.28-29の2-1で敗退。勝ったと思われたが、相手のネームバリューに評価が傾いたのか。悔しい試合ではあったが、次に繋がるナイスパフォーマンスを発揮した。

階級氏名試合結果対戦相手
L 級成松 大介3-0ALKASBEH Obada Mohammad Mustafa(ヨルダン)
1ラウンド
成松はガードを固めプレスをかけながら左ストレートをヒットする。相手も手数を出しながらアグレッシブに攻めてくる。成松は相手の前進に苦しみながらも左ストレート、左右ボディアッパーをヒットする。成松のラウンドか。

2ラウンド
成松は1R同様にガードを固めプレスをかけながら、左ストレート、右フックをヒットする。相手も成松のパンチを被弾しながらも前進してくる。相手の前進に苦しみながらも的確にパンチをヒットした成松のラウンド。

3ラウンド
相手は相変わらずなりふり構わず手数を出しながら前進してくる。成松は同様にガードを固め左ストレート、右フック、左右ボディアッパーをヒットする。中盤は成松の攻撃に対し、相手も疲れが見え後退する場面が見られる中、成松が最後まで的確なパンチをヒットし続け、試合終了。
30-27、30-27、29-28、3-0のWP勝ち。なりふり構わず突進してくる難敵(仁川アジア大会銅メダル)を冷静に対処して明確なポイント勝ちを収めた成松はオリンピック出場権獲得まで、あと1勝となった。


以 上

文責 佐藤征治

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